Skip to content

La tragédie de Carmen

久しぶりの更新です。この10月には私自身も楽しみにしていた公演が多く、ご来場下さった方には個々にご連絡させていただいていたのですが、ブログのアップが遅くなってしまいました。すみません!

 

10月6日(土)「蘇我コミュニティ」、10月8日(月)は「風の丘HALL」にて、小空間オペラTRAIDE主催公演のカルメンにミカエラ役で出演いたしました。こちらの主催では初めてとなる「蘇我コミュニティ」での実験的な公演、そしてホームである「風の丘HALL」での公演、どちらも異なる舞台の良さを十分に活用出来た素晴らしい公演となりました。

 

歌劇『カルメン』小空間オペラvol.48

カルメン          大隅智佳子
ホセ            所谷直生
エスカミーリョ  西村朝夫
ミカエラ          小村朋代
ズニガ           畠山茂
メルセデス         斉藤紀子
フラスキータ     安達さおり
ダンカイロ         飯田裕之
レメンダード        小山陽二郎
モラレス               堀内丈弘

ピアノ/音楽監督 村上尊志
演出                   三浦安浩

 

今回のプロダクションでは想定していなかった状況で本番を迎えることになったりと、初めての経験が多かったのですが、諸先輩方に支えられ、また経験豊富な裏方の皆さん方にもサポートしていただき、無事にミカエラ役を演じ終えることが出来ました。有難うございました!!

 

 

有名なオペラと言えば、という質問の答えとして常に上位にランクインする『カルメン』ですが、私はこれまで一本を通して演奏した事が無かったので、この作品に携われることを楽しみにしていました。しかしこの度の公演に更に強い思い入れが加わることになったのは、公演内容が正式発表になって間も無くでした。

 

いつも応援して下さるご夫婦にご案内させていただいたところ、その旦那さまは30年前に知人が演出した『カルメンの悲劇』という舞台を観に行って以来久し振りのカルメンだ、というお話だったんですが・・その話を聞いてびっくり!なぜならそれはイギリスを代表する演出家 ピーター・ブルックの公演だったんですから!!その方の交友関係には驚かされてばかりなのですが、前回の来日公演も、イギリス滞在中も結局彼が演出した舞台を観ることが叶わなかった私にとって、ピーター・ブルックという存在は本の中の言葉でしか感じられないものだったのに、突如として、共に現代を生きている人なんだという実感が湧いてきました。あまりの衝撃に、その話を音楽監督である村上さんにお話ししたのですが、村上さんはその『カルメンの悲劇』公演の稽古ピアニストをされていたという偶然が重なり、驚きの連続でした!!

 

この出来事をきっかけに、原作の読み込みに加え、ピーター・ブルックの演出を通して『カルメン』の解釈を深めていきました。今回の演出家である三浦安浩さんもストレートプレイに精通されている方だったので、その点も助けになりました。そのお陰で、今回の公演を通じてミカエラというキャラクターに一歩近づくことが出来ました。機会があれば是非、また演じたいです!(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

ピーター・ブルック演出の『カルメン』に興味のある方は、”La tragédie de Carmen”というタイトルでインターネット上に映像がありますので、そちらをご覧ください。一味違った『カルメン』の世界を観ていただけると思います♪

 

*ソプラノ歌手 小村朋代のブログ*

 

 

 

 

 

 

Translate »