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実家がある大分に住んでいた頃、この季節になると、小村家の恒例行事『ホタル鑑賞』をしに色んな所へ出掛けていました。蛍は雨が降る前日の湿度の高い夜に出やすいので、当日になって決行されることも多々ありました。その日にたまたま私と居た友人らも、両親の車にそのまま同乗し、蛍→温泉→食事のフルコースを一緒に楽しんだものです。

自然好き・旅行好きの両親の元で育った私にとって、『蛍狩り』は年間行事に組み込まれているくらい大切なことだったのですが、私と同世代の地方出身者でも見たことがない人が多かったので、それが現代の都会の子どもともなれば、蛍の存在すら知らない子が居ても不思議ではありません。実際に知らない子も多いです。

都心で蛍を鑑賞するイベントを通して蛍の存在を知ることも、大切な一歩だとは思います。でも、出来ることならやはり彼らがのびのびと暮らす環境を直接見に行って欲しいと私は思っています。蛍は都会の人間に鑑賞されるための存在ではないことは、本来彼らが生きるべき場所に足を運べばすぐに理解出来ることだからです。彼らが暮らす自然を直接肌で感じることによって、蛍は私たちに自然の大切さ、命の大切さを教えてくれます。守るべき存在があることを知ることは、とても大切なことです。

今年は残念ながら蛍を見に行く機会に恵まれそうにないので、その分蛍のことを歌った作品に沢山触れたいと思います♪

 

二年前の写真。蛍はこういう畑近くの川辺、また川辺沿いの林の中に生息しています。

私の肩からずっと離れなかった蛍。どなたの魂だったのでしょう?

 

*ソプラノ歌手 小村朋代のブログ*

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